ヴィパッサナーとは?
みなさんは冥想というと、何かをじっと念じることだとは思ってはいませんか。そうではありません。
ヴィパッサナー(Vipassanâ)のヴィ(vi)は明確に、とか詳細にという意味で、パッサナー(Passanâ)は観察するということを意味しています。即ち、ありのままを見るという意味になります。
ありのままを見るということはどういうことでしょうか。
人間は何かをしたり考えたりする場合、どうしても潜在意識が観念となって思考のなかに人ってきて、なかなか夾雑物(きょうざつぶつ)の混じらないまっさらな自分というものが見えてきません。
ほんとは執着のない心でいることが理想なのですが、そんなことは厳しい修行をつんだ聖人にしかできない相談です。
ですから手始めに、いまの自分の一挙手一役足を見る、つまりいまのありのままの自分を見つめることから始める必要があるのです。
ヴィパッサナー冥想法も奥が深くとても一朝一タに説明できるものではありませんが、取りあえずここでは、自分の潜在的なおもいをなくし、ひたすらいま現在の自分に気づいていくことを目的とするという認識
だけを持ってください。