原始仏教 仏陀が教えた原初の教え(1/4)
◇「生きることは苦である」と教える。
ブッダを修業への道に駆り立てたものが、「苦悩」である。
自分の行く手にあるのは「老いと病と死」つまり、苦悩だけです。唯それだけなのに、その絶望的なものに向かって生き続けねばならない。その耐え難さ?
この苦しい世界には、救いの手を差し伸べてくれる救済者はいない。
この世は原因と結果の因果則によって粛々と動いているだけです。ですから、我々の苦悩は、老・病・死と離れることはできないうえに、誰にも救ってもらえない苦しみです。
そして、もう一つの苦しみが輪廻です。輪廻とは「唯の生まれ変わり」でなく、この宇宙には、「天」「人」「畜生」「餓鬼」「地獄」という5つの世界があり、生きとし生けるものは自らからなした行為によって必ずこの5つの世界に生まれ変わり、死に変わり、いつまでもぐるぐる回り続けることのようです。
ブッダが心に抱いた深い苦しみとは?
すなわち、「生きるということは、老・病・死と離れることができず、そのうえ誰にも救ってもらうことのないこの苦しみが、輪廻世界の中で永遠に続く」ということです。
ブッダは、こう考えたようです。
「この原因は私の心に或る。私たちの心が生み出す煩悩を完全に断ちきらなければならない」と。そして、「自分自身の努力によって、心の煩悩を断ち切ること、これが一切皆苦のこの世界で真の幸福を手に入れる唯一に道だ」と・・・?
ブッダは、「自分の心の在り方、ものの見方を変えるしかない」と考えたようです。
仏教の基本方針
人間の苦悩が生まれるプロセスを分析し、それにどのように対処すべきか?
ブッダによれば、この世の真理には。「苦諦(生きることは苦である)」「集諦(苦の原因は煩悩である)」「滅諦(煩悩を消すことで句が滅する)」「道諦(煩悩をなくす方法)」の4つの局面があり、
解決方法は“心を変える” つまり、苦悩(事実)を正しく受け入れることができるように自分の心を変えるということのようです。