ima、読書中です。 「ブッダの人と思想」
第3章 不死の門は開かれた
ブッダは遁世風の内向的な人物
であった。
そのことがニルバーナを求めようという決意に収斂した。(マッシマ・ニカータ)
正道の大爆発(初夜・中夜・後夜)の詩(ウダーナ)。
この体験が、ブッダの人格を根底からひっくり返し、それまでの人柄とは180度の大転換をきたした。
ブッダの内部でおこったことは、生存欲の中核を打ち破った。中核を打ち砕けば、それまでの悩める自己は消滅します。
自己が消滅すれば、世界(現実)は仮構されたものですから壊滅します。
そうすると「ありのままの世界」がありありと顕わになってくるのです。
無我の体験です。
この爆発でなにが起こったのか?
この体験を反芻するうちに、縁起の道理、
つまり
12因縁の道理
が形作られます。(ウイーダ)
ブッダは何を悟ったのか?
複数の伝承があります。
①先の縁起の道理が一番有力ですが・・・・。
②世界像構築のメカニズム(六根の執着、つまり、執着による世界を仮構する。)を見破り、悟った。
③四神足が修得され悟った。
④四膳を納めて悟った。などあります。
この世で頼れるものは、自分が悟った法(ダンマ)だ。それに依って生きていこう。
「自帰依、法帰依の説法」(ウダーナ、律蔵)
ブッダの心の相克⇒「一人解脱者として沈黙するか、法を説かねばならないのか」(サンユッタ・ニカーヤ)