仏教、浄土真宗を学ぶ jho123's blog

なんてことない!見方を変えれば、楽(幸せ)になれる。そういう視点から、ブッダの説く仏教や親鸞の説く浄土真宗を考えで見たいと!

浄土真宗の誕生まで

奈良時代710年、平城京に遷都から、794年、平安京に都が遷されるまでの84年間>

平安時代 794~1192年>
平安時代中期以降、新しい仏教が切望されていた。

 <日本中が不安に満ちた世相を反映し、仏教界に大きな地殻変動

平安中期以降、戦乱・天災・疫病が続き世は乱れ、民衆は末法の世におびえていた。末期には、天地異変や飢饉、疫病の煩雑な発生(例示;永長地震、康和地震、文治地震、末法思想の流行)してます。
自分ではどうにもならない世の中、庶民が希望を失っている世の中で、阿弥陀如来という万能の他力にすがる。

そんななか最澄や空海は国家権力からの自立をはかり、栄西や道元が禅を伝え、法然や親鸞が念仏による往生を説いて民衆の心をつかむなど、新仏教が相次いで出現した。

※794年(延暦13)年、桓武天皇は腐敗した仏教界に毒された奈良時代律令体制の建て直しをはかり、都を平安京(京都)に移す。

 そこへ登場したのが、唐から帰った最澄と空海の二人の留学僧だ。
最澄 805年(四〇歳)唐より帰国、天台宗を開く 天台宗
空海 806年(三三才)唐より帰国、真言宗を開く 真言宗

 最澄が開いた天台宗と空海が開いた真言宗はともに鎮護国家の仏教としての役割を果たしたが、それだけではなく、得度・授戒の権限を国家から取り戻し、民衆救済の実践仏教の基盤となった。それは現代につながる日本仏教の源である。

  <鎌倉時代 1192~1333年>
鎌倉新仏教の登場

鎌倉時代になると、浄土宗、臨済宗、曹洞宗、浄土真宗、日蓮宗など、わが国独自の仏教宗派が成立する。
念仏か禅か題目かどれか一つの行を選んで行うこれらの仏教の教えはわかりやすく、だれにでもできることから民衆の心をつかんでいった。
万民を救済の対象としており、平安時代までの国家や貴族中心の「旧仏教」に対して「鎌倉仏教」と呼ばれる。
また、開祖がいずれも天台宗比叡山で修学し、そこから離脱して新しい教えを創立したことも興味深い。

 鎌倉新仏教の特徴は、次の三つにまとめられる。
①みだりに時の政権に近づかなかったこと。
②南都や比叡山など既成教学の権威によらなかったこと。
③他の行との兼修を否定したこと。

法然 1175年(43歳)専修念仏による往生を説く 浄土宗
栄西 1191年(51歳)宋より帰国、臨済宗を伝える 臨済
親鸞 1224(52歳)本願念仏による往生を説く 浄土真宗
道元 1227年(28歳)宋より帰国、曹洞宗を伝える 曹洞宗 
日蓮 1253年(32歳)唱題目による永遠の救いを説く 日蓮宗