仏教、浄土真宗を学ぶ jho123's blog

なんてことない!見方を変えれば、楽(幸せ)になれる。そういう視点から、ブッダの説く仏教や親鸞の説く浄土真宗を考えで見たいと!

要約 仏教史

<根本仏教>

仏教の起源をたどってみると,「仏教=宗教」という側面はそれほど強くはないのです。何よりも生き方です。生きる教えです。
「ブッダ」とはガウタマ・シッダールタが悟りを得た後に名づけられた尊称であり,「目覚めた人」,すなわち「この世を貫く真理を理解した人」という意味です。
英語で仏教を表す"Buddhism"もこの「ブッダ(buddha)」から派生しており,「ブッダの教え」を意味しています。
次に「ほとけの教え」を簡単に説明しましょう。
仏教では,この世は苦しみに満ちており,現実は汚れや苦悩に満ちていると見なします。 「苦しみ」から抜け出す方法について、仏教は「正しい理解を得ること」だと説きます。
つまり,最初に苦しみにあえぐ現状をありのままに「理解」してから,次に自分が苦しんでいる原因についてはっきりと「理解」し、最後にこの苦しみを鎮めるための正しい方法を「理解」して穏やかな心を手に入れます。


<仏教多様化の歴史>

この釈尊とその直弟子たちの仏教を特に根本仏教ということがあります。


仏教創始からこの初期教団の統一が保たれていた時期の仏教を原始仏教あるいは初期仏教といいます。

初期仏教で重視されている思想としては、縁起説・無我説・四諦(したい)などを挙げることができます。
縁起説とは、あらゆるものが「縁によって起こる」、つまり他に依存し条件付けられて存在する、常住ならざるものであるとする説で、無我説とは、一切のものが他に依存して存在する以上、そこに実在する個体の本質は存在しないとする説です。
四諦とは、四つの真実のことで、苦諦(くたい)(世界のすべては苦しみであるという真実)・集諦(じったい)(苦しみの原因は妄念であるという真実)・滅諦(めったい)(苦しみの原因を滅した状態が苦の滅たる涅槃であるという真実)・道諦(どうたい)(苦しみの滅に至る道についての真実)のことです。


仏滅後約百年を経た頃に、戒律上、教義上の見解の相違から最初の仏教教団の分裂が起こりました。
この分裂を根本分裂といい、結果として保守派の上座部と進歩派の大衆部(だいしゅぶ)という二つの派閥が成立したとされます。


そしてその後二百年ほどの間に両方の派閥で分裂が進み、インドでは十八部といわれる十八の部派が成立したとされます。
このような様々に分裂した派閥の仏教のことを部派仏教と呼んでいます。
それぞれの部派はそれぞれの部派ごとに異なったヴァージョンの三蔵を保持したため、仏教の聖典は増稿されて多様化しました。(仏教の多様化)




<参考までに>

従来の仏教(上座部)が出家者を中心として維持され、出家して修行することによる輪廻の苦しみからの離脱を特に重視していたのに対し、大乗仏教では出家・在家に関わらず菩薩の道を歩み仏と同じ悟りに到達することができる、と考えます。

そして現存、
仏教は、スリランカを経て東南アジア世界広まった南伝の上座部仏教と、
東アジア系、チベット系の二つの北伝の大乗仏教
に大きく分けられます。